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赤ちゃんのこと

白いのも茶色いのも、絵本の猫も、ぜんぶ猫!赤ちゃんは賢い。

児童文学評論家の赤木かん子さんは、子どもの心がわかる魔法使いのような人。
いつも「子どものことは勝手に決めないで、子どもに聞きなさい。子どもだって一人の人間なんだから」と口ぐせのようにおっしゃいます。
今回は、赤ちゃんってこんなに賢い!というお話しをしてくれました。

絵本の猫と本物の猫、どちらも猫とわかる



赤ちゃんと遊んでいると、「赤ちゃんて、ほんとに賢い」と思います。

たとえば家のなかに猫がいるとします。
「これは“にゃあにゃ”よ」と教えてわかるようになるのに何ヶ月もかからないでしょう。
赤ちゃんは世の中には猫という生き物がいて、白かったり茶色かったり、しましまだったりいろいろだけど、猫は猫だと認識するわけです。

私たちは猫のどこを見て、猫と認識するのでしょう?
これは犬ではなくて猫だ、と――。

しかもその猫には名前がついています。
猫を猫と認識したうえで、この猫は"たま"という名前なんだということを赤ちゃんは理解するのです。
そのうえ、絵本のなかに出てきた猫を、「ほら、“にゃあにゃ”よ」というと、それも理解するのです。
その猫が本物でなく紙の上に描いたものでも、猫だと認識できるのです。

これって、凄いと思いませんか?
どういう仕組みで、赤ちゃんの脳はこれだけ高度なことをやってのけるのでしょう?

よく、赤ちゃんは何もわからないのに、本なんか読んでやっても…とおっしゃるかたがいらしゃいますが、ではいつからわかるようになる、というのでしょう?
人間の脳は素晴らしく賢く、この世に生まれ出た瞬間からまわりに起きていることを、見て聞いて理解しようと動き始めます。

赤ちゃんは家族の数がわかる



以前アメリカの科学番組を見ていたら、お座りできるようになったくらいの赤ちゃんたちに、ある実験をしていました。

まず、人形劇の舞台にうさぎ(だったと思いますが)の人形が出てきて、こんにちはっ!と挨拶します。
幕が閉まって、また開くと、2匹めがでてきて挨拶。
また幕が閉まって開くと、3匹めが挨拶…。
ほとんどの赤ちゃんが集中して見て、なかには手を降ったり挨拶しかえす赤ちゃんもいます。

で、また幕が閉まり、開くと、あれっ?2匹しかいません。
すると、ほとんどの赤ちゃんが、あれっ?という顔をするのです。
あきらかに、「3匹いるはずなのに、2匹しかいない。おかしい」という顔をする。

そこへ、2匹の後ろから3匹めが出てきて、挨拶します。
そうするとほとんどの赤ちゃんが、
「そうそうそうだよ、なんだかおかしいと思ったんだ、そうこなくちゃ!」
という顔をするのです。

そのしたり顔の赤ちゃんたちがすごくおかしい。
ほほえましく、笑えます。

これは赤ちゃんは数を把握できるのか、という実験だったようで、結果はまだ生まれて半年から1年くらいなのに、3という数は理解できている、ということになるのでしょう。
赤ちゃんは、家族の人員は把握している、誰か足りなければわかるのです。
公開日:2015年12月17日

Navigator 赤木 かん子

児童文学評論家。子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。学校図書館の改造や調べ学習紙芝居(埼玉福祉会)の監修を手掛けるなど、活動は多岐にわたる。
赤木かん子オフィシャルウェブサイト

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