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赤ちゃんのこと

図書館に行こう!

児童文学評論家、赤木かん子さんの連載第2回は、「赤ちゃんが絵本を選ぶ場所」について。
実は全国を飛び回って、子どもが本を選びやすく足を向けやすい図書館にする「図書館改造」も手掛けているかん子さん。「赤ちゃんと一緒に、図書館に行ってごらん!」と教えてくれました。

お話は、前回のコラム「赤ちゃんには、いつ頃から絵本を見せればいいの?」から続きます。

まずは図書館に行きましょう



ではそうやって赤ちゃんに見せる本をどこで手に入れればいいのか、というと……。
お近くの公共図書館に行ってください。
公共図書館には児童室、があり、必ずそのなかに"赤ちゃんコーナー"というところがあります。

そうして赤ちゃんコーナーには、赤ちゃん用の絵本がたくさん、おいてあります。

むかしむかしはそんなジャンルはありませんでした。
だって、絵本が本格的になったのは、1930年代のことですから――。
絵本というジャンルは、はじめはグリム民話のように、すでに出来上がっているお話に挿し絵をいれたところから始まりました。
日本だったら「安寿と厨子王」とか「孝女白菊」とかですね。
それから絵描きさん自身がお話も考えた絵本が作られ始め、小学生が好きなもの、から幼稚園の人が楽しいもの、赤ちゃんでも楽しめるもの、と範囲を広げていったのです。

赤ちゃん用の絵本を選んでね



ですから今は、赤ちゃんが楽しめるように考えられた絵本がたくさんあります。
たいていは赤ちゃんが寝転がれるような、カーペットを引いた場所があります。
そこは家よりも広いでしょう。
なんてったって天井が高い。
赤ちゃんは、まずその広い空間を喜びます。
そうしてまわりに本があると、なんだろう、と思います。
本には色がついていてカラフルなので、赤ちゃんの目を引くのです。

赤ちゃんの目線を追って、どれにする?
と何冊か、出してみてください。
反応した本があれば、何冊か、借りて帰ってください。

「ええっ?そんな小さいのに選べるんですか?」
といわれますが、ちゃんと選べなくてもいいんですよ。
こっちよりこっちのほうに惹かれたな、くらいでいいんです。

赤ちゃんも貸し出しカードを作れます



ほとんどの公共図書館は、赤ちゃんでもカードが作れるはずです。
カウンターで手続して、赤ちゃん用のカードをゲットしてください。
そうしたら、あとはその子の本はその子のカードで借りてください。

赤ちゃんのいうままに本を読んでやると、少ない子でも2,000冊、多い子だと1万冊くらい読みます。
1冊1,000円だとして、200万円から1千万円ですよ?
いくらなんでもそんなにお金はかけられないでしょう。
公共図書館なしに、子どもを育てるのはほぼ不可能といってもいいほどです。

図書館は、赤ちゃん連れでいっても嫌がられない、むしろ喜んで歓迎してくれる、数少ない場所です。
入場料もかかりません。
いくらでもただで借りて試すことができ、返せるので場所もとりません。

赤ちゃんが外に出られるようになったら、ぜひ、外出先の一つに公共図書館を入れてください。
公開日:2015年10月21日

Navigator 赤木 かん子

児童文学評論家。子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。学校図書館の改造や調べ学習紙芝居(埼玉福祉会)の監修を手掛けるなど、活動は多岐にわたる。
赤木かん子オフィシャルウェブサイト

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