TOP > 赤ちゃんのこと > もしも、お化けに出会ってしまったら

赤ちゃんのこと

もしも、お化けに出会ってしまったら

もしも、お化けに出会ってしまったら



お子さんが何もない場所を見つめて、笑ったり、怖がったりしたことはありませんか。

も、もしや、お化けSummer!!

そもそも夏の風物詩「お化け」は、江戸時代の「夏狂言」からきています。夏は暑すぎて芝居小屋に客が来なくなり、人気スターは小屋を離れ遊山や地方巡業。小屋に残った若手が演出過多な演目に手を出しました。これがそれなりの人気が出たため、夏=怪談のイメージができあがっていきました。
舞台装置や演出が大きいのが怪談。そして、仕掛けが大きいと、怪我のリスクも上がります。怪談を上演すると関係者が不幸になる、という話にもつながります。そこにお盆、怖くて汗が出て体感温度が下がる、夏の夜遊びを控えさせるなどの理由が付いてきているようです。

そんな豆知識はおいて、これをお読みの方のなかにはお化けが見える方も、「そんな話は一切、聞きたくありません」という方も、様々いらっしゃるでしょう。お化けに対するスタンス、ご自身のことは、ちょっと横に置いておいて下さい。

もしお子さんがお化けに出会ってしまったようだったら、どのように対応しますか?

「嘘ついているんじゃないわよ」
これは、もう、お子さん、がっくり。「大人は判ってくれない」です。(古いですね。昔の映画の邦題です)

「はいはい」
これも、ちょっともったいない。

お化けの正体は?



幽霊、妖怪、妖精、お化け。それらは一体なんなのでしょう。
それらは、「言葉にしきれない何か」です。怖い、寂しい、ねたましい、悔しい、わからない…そういった感覚です。とても大切なものですが、人に無防備に向けた場合にはネガティブに受け取られかねないもの。そのまま出すのが憚られますよね。
そこで活躍するのが、「お化け」です。

「風の音が怖い」
「さみしい。自分のことをもっと見てもらいたい」

感覚が言語化されずに像を結ぶと「お化け」になります。
お化けは、けしてそのあたりをぷらぷらとお散歩しているわけではありません。いないけれど、(時と場合、ひとによっては)いるのが、お化けです。
ラマチャンドランという学者をご存知でしょうか。『脳のなかの幽霊』という大ヒット作を執筆した脳科学者です。彼の本や、脳科学関連の書籍を数冊あたれば、より具体的に恐怖や不安という感情が見せる世界についての理解を深めることができるでしょう。

なので、お子さんがお化けを見たと伝えてくる場合、まずは抱きしめてあげるなり、「ええっ、そうなの!?」と返事をするなり、受けとめることが重要です。
不安や恐怖を感じているということは、感受性や想像力があるということでもあります。その芽を受けとめ、コミュニケーションをとることで、感性や想像力の表現を通して、自己の感情を昇華したり、感覚を言語化したり、形にしていく力を育むことができます。
公開日:2014年07月30日

Navigator 中村桃子

絵本や児童書の編集者、webプロデューサーを経て、現在、フリーランスプロデューサー。

←赤ちゃんのこと のトップへ

そのほかの記事